フランスで出会った仙人の食べ物~ピニョン~

フランスの食文化

出会って感動したフランス(ヨーロッパ)の食材の一つに、ピニョン(Pignon)がある。

名前の響きも可愛らしく、すっかり大好きになったこの木の実について語りたい。

ピニョンとは ~お菓子との出会い~

その出会いは夫と付き合いたての頃、

彼がフランスから持ってきた不思議な形のお菓子を味見させてくれたことに遡る。

サン=トロペの老舗クッキー専門店のピニョンクッキー

サン=トロペの老舗クッキー専門店のピニョンクッキー

ナニコレ・・・?とその不思議な見た目のお菓子を一口食べ、

「美味しい~(*^^*)」と思わず満面の笑みを浮かべたことを今でも覚えている。

ピニョンー松の実ーが散りばめられたクッキー。

特にサン=トロペの老舗クッキー専門店La Biscuiterie de Saint-Tropezのものは格別。

 

甘めのしっとりクッキーに、しなやかさっくりな木の実の触感が絶妙にマッチしたお菓子。

「付いている粒粒はピニョン(松の実)やで」と教えてもらったそのときから、

すっかりピニョンに恋した私。

その素朴な甘みと食感が私の好みにピッタリ。

 

アジアでのピニョン

松の木なんて日本にも生えているのに、どうしてあまり食べられていないんだろう(・ω・)

と不思議に思ったが、

食用とされるのは大型の種子を作る種類のマツで、

日本のクロマツやアカマツの種子は食用に適さないんだとか。

しかしながら江戸時代には、韓国から輸入した実が流通していたとの記録がある。

 

ちなみに約2000年前中国の書物には既に松の実について記されていて、

「仙人の食べ物」と呼ばれていたそうな。

中華料理や韓国料理にはよく用いられる松の実。

アジアでも古くから取り入れられていたようである。

 

ピニョンの食べ方

スーパーでも簡単に手に入るピニョン。

お菓子に使うことは勿論、パッケージに描かれているようにスープに入れたり、サラダにトッピングしたりする。

スーパーで目にするピニョン

スーパーで目にするピニョン

私はというと、ヨーグルトに入れるのが定番の食べ方。

ピニョンの食感がプラスされて美味しい。

ピニョン(松の実)とチアシードをトッピングしたヨーグルト

ピニョン(松の実)とチアシードをトッピングしたヨーグルト

此間夫に教えてもらったのが、カルパッチョ(というとフランスでは牛肉が主流)にトッピングするというもの。

これまた美味!

松の実をトッピングした牛肉のカルパッチョ

松の実をトッピングした牛肉のカルパッチョ

 

ピニョンの効能

そんなピニョンはアンチエイジング効果生活習慣病予防の効果が期待されている。

ピニョンに含まれるビタミンEオレイン酸には抗酸化作用があり、

紫外線の刺激をカバーして、シミやシワの予防になる(*^^*)

オレイン酸リノール酸などの不飽和脂肪酸には、

血中のコレステロール値を下げる効果が認められており、

動脈硬化のリスクも減らせる

 

その中でも私が注目したのは、ピニョンに含まれるピノレン酸の働き。

なぜならこの脂肪酸は松の実にしか含まれておらず

炎症やかゆみを抑える効果があり、

私が患っているアトピー性皮膚炎によるかゆみにも効くというんだから・・・!

ぜひ、スーパーフードと呼ばせて頂きたい。

大好きなピニョン

美味しくて、健康にも効果的なピニョン。

日本に帰るときはいっぱい買って持っていこうと心に決めている。

ーFINー

 

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