プロヴァンス地方で食べる家庭料理

フランスの食文化

フランス料理ってなんだか敷居高いイメージ💰

ホテルで出てくるコース料理とか、高級レストランの絵しか思い浮かばない。

そもそもフランスの家庭料理ってどんなの?何食べるの?(゜_゜)

彼とフランスに渡った後、プロヴァンス地方にある家族の家で家庭料理を頂いた。

日本でもお馴染みのものや、あまり知られていない料理があったのでぜひ紹介したい!

 

1.ラタトゥイユ(Ratatoille)

煮込み始めのラタトゥイユ

南フランス、特にプロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地方の料理といえばコレ!

日本でもお馴染み。私は給食によく出てきて大好きだったのを覚えている。

ブイヨンは使わず、味付けは塩コショウのみ。

夏野菜をハーブと共に長時間煮込んで旨味を出すのが本場だとか。

旬な夏野菜をふんだんに使う

そのまま肉料理に添えたり、パスタソースやスープにもアレンジできるからとにかく便利な一品。

私はそのままで楽しんだ後、ご飯と混ぜてオムライスにしたりする。

 

2.アイオリ(Aïoli)

奥に見える黄色のソース(アイオリ)を茹で野菜や白身魚付けて付けて食べる

アイオリもプロヴァンス地方では伝統的な料理。

マヨネーズみたいなソースを茹で野菜や白身魚に着けて食べる。

ソースのこともアイオリと呼ぶけど、料理自体の名前でもあるらしい。

叔母様お手製のアイオリ(ソース)はガーリックの香りがガツンと効いていて、こってりコクのある味。

淡泊な白身魚と一緒に食べるとこれがまた美味!

 

3.シュークルート(Choucroute)

叔母様の作ったシュークルート

こちらはドイツに近いアルザス地方の料理。

ドイツではザワークラフトと呼ばれている。

ちなみにシュークルートは「酸っぱいキャベツ」という意味なんだとか。

発酵させた千切りキャベツを、茹でたじゃがいも、塩漬け豚肉やスモークソーセージと一緒に頂く。

キャベツを発酵させるのって大変そう・・・って思ったけど、酢やワインビネガーで気軽に再現できるらしく、

ぜひ自分でもチャレンジしてみようと思っているところ。

塩味と酸味の絶妙な組み合わせがとにかく美味しくて、ビールがベストマッチな料理。

 

4.ピサラディエール(Pissaladière)

お義母様が作ったピサラディエール

これは私の超大好物(^.^)というか私の旦那含めみんなが大好きな一品。

発祥はイタリアらしいけどプロヴァンス地方の郷土料理で、

ピザ生地にアンチョビ、炒めた玉ねぎ、黒オリーブがのったもの。

アンチョビの塩気としっかり炒めた玉ねぎの甘さがマッチして最高に美味しい!

家では冷凍パイシートを使って気軽に用意できる。

ここ、南フランスでは前菜(オードブル)として出てくるのが一般的みたい。

 

5.オッソブーコ(Ossobuco)

お義母様お手製のオッソブーコ

オッソブーコはイタリアはミラノの郷土料理。

イタリアからの移民が多い旦那の故郷ではお馴染みの一品。

旦那の家族もご先祖様はイタリア人というだけあって、普段からラザニア等のイタリア料理が食卓に並ぶ。

そんな中でも、牛すね肉を香味野菜とブイヨンで煮込んだオッソブーコは絶品。

肉がホロホロと柔らかく、骨の髄まで美味しい。これは赤ワインとよく合う。

本場ミラノではサフランリゾットと合わせるらしいけど、実家ではパスタと一緒に頂いた。

オッソブーコをパスタと共に

 

6.クスクス(Couscous)

クスクスはモロッコ料理。

しかしながら、かつて植民地として支配したフランス人が母国に持ち帰り、フランスでも定番の国民食。

ふっくらしたクスクスはパスタの原料と同じセモリナ粉でできている。

タージーンという肉や野菜を土鍋で煮込んだスープ、グリルした肉やソーセージと共に食べる。

叔母様が定期的にたくさん作って、家族みんなで囲むクスクスは幸せの味。

タージーン(左)と鶏肉やソーセージのグリル(右)

 

7.ラクレット(Raclette)

ふかしたじゃがいも、ハム数種に溶かしたラクレットチーズをかける

 

ラクレットはスイス及びフランス、サヴォア地方の料理。

ラクレットチーズを溶かして、茹でたじゃがいもやハムにかけて食べる。チーズ好きにはたまらない!

本来は直火でチーズの固まりを溶かし、ナイフで削って食べるらしい。

実家では家庭用ラクレットグリルを使ってみんなでラクレットパーティ。

ラクレットチーズを専用の鉄板に置き、溶けるのを待つ

この家庭用グリル、最近は日本でも雑貨屋などに売ってたりする。

最近夫にラクレットが恋しいと言ったら、「あれは冬の料理だよ」と言われ。

あ~来シーズンまでお預けか・・・とちょっぴり悲しくなった私。

ピクルス(左)、バゲット(中央)とふんだんに盛られたラクレットチーズ(左)

 

8.キッシュ(Quiche)

ベーコンとブロッコリーのキッシュ

ベーコンとブロッコリーのキッシュ

こちらも日本でお馴染みの一品。

フランス料理と聞いて思い浮かぶ人も多いのでは。

アルザス=ロレーヌ地方発祥のキッシュは、ここプロヴァンス地方でも良く食される。

 

卵と生クリームで作った卵液、野菜、肉や魚、チーズを一緒にパイ生地に流し込んで焼き上げる。

私の母も何度か作ってくれたことがあり、幼い頃から大好きなペイストリーの一つ。

パイ生地を使えば気軽に完成。朝ごはんにもぴったりな料理。

 

実は先日、そんなキッシュをパイ生地から自分で作ってみた。

夫を初め、お義母様やお祖母様にふるまい、結構好評だった。

特に夫には「普段あまりキッシュを好んで食べないけど、これは本当に美味しい」と褒められ有頂天(#^^#)

後から考えたら、本場の人にその国の料理振る舞うってなかなかガッツあるよなって話・・・。

何より本場の味を再現した素晴らしいレシピに感謝!!

 

魅力いっぱい💓なフランスの家庭料理

フランスの家庭で食べられる美味しい料理の数々。

世界でも健康に良いと評判な地中海料理を含め、フランス各地方の特色ある一品が食卓に並ぶ。

アフリカから来たクスクスなんかは、フランスの国民食となった背景に歴史を感じて面白い!

 

まだまだ未開拓なフランス(地中海)料理が沢山ある。

フランスにいる間に片っ端から制覇していこうと意気込む今日この頃である。

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